田辺ジオパーク研究会ニュース・お知らせ情報

2017/12/20
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 42
東光寺の津波碑(田辺市新庄町)

田辺市立新庄中学校地域学習フィールドワークでは必ず訪れる場所の一つです。現在のように道路が整備されていないその昔々、この峠道まで津波が押し寄せて来たという様子が刻まれています。地形的に波が両側から「ドーン」とぶつかりあった場所。「あの坂は昔からお堂下の意味もあるけど、両方から来た波がドンとぶつかる坂やから『ドンの坂・ドの坂』って呼ばれているんや」(古老談)。因みに1707年「宝永の津波潮位」は推定で海抜12m79pもあったようです。境内には昭和南海地震津波で犠牲になられた67名の供養塔も建立されています。

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2017/12/10
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 41
川湯温泉(田辺市本宮町川湯)

熊野川に流れる大塔川というところに高温の泉源があります。有名な「仙人風呂」です。ここは約900年前に発見されたようですが、現在のように旅館や民宿が川沿いに出来てきたのは江戸中期といわれています。火山活動でできた二つの火成岩体が交差している場所。石英斑岩と呼ばれる火成岩の割れ目を通って温泉水がそのまま上昇している為です。冬季限定の珍しい大露天風呂を目的に、熊野方面に来られる観光客も少なくないようです。やはり温泉は、多くの人々にとってもジオの恵みなのですね。

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2017/12/04
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 40
黒尊仏(くるそんぶつ 田辺市本宮町津荷谷)

本宮町津荷谷(つがだに)は、田辺市のほぼ南東(熊野川町近く)にあたり、その昔は林業や製炭業などを生業とした約40戸ほどの小さな村でした。山中にひときわ異彩を放つ不思議な巌は、江戸時代の地誌「紀伊続風土記」に疱瘡の神(俱蘆尊仏)と崇められ疱瘡護符を出したと記述されている。廃村後も元村民による祭りが復活されていたようですが、高齢化などで約10年ほど前から再び途絶えてしまった。マグマが貫入してきた泥岩(熊野層群)の傍らには、2011年9月紀伊半島大水害で、残っていた石灯篭や鳥居も全て流され谷川に横たわっています。

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2017/11/27
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 39
野中の清水(田辺市中辺路町)

古くから住民の飲料水・生活用水、旅人の喉を潤す貴重な湧水である。1985年環境省の「日本の名水百選」にも選ばれています。この附近の野中断層の影響で厚くて水を通しにくい岩石があり、そのために地下水が自然に地表に出ているようだ。このような湧水が多く「この辺りには深井戸は一本もない・・・・」と作家の宇江敏勝氏もコメントされています。1705年松尾芭蕉の門弟、服部嵐雪が仲間7人と共に伊勢〜熊野〜田辺方面に向かって歩く途中、立ち寄ったという句碑も残されています。「すみかねて道まで出るか山清水」

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2017/11/26
ワダイの防災カフェin田辺市
情報通信技術を用いた防災支援システムについて

日 時 12月2日(土曜)14:00〜15:30(受付13:30)

場 所 田辺市消防本部

講 師 吉野 孝氏(和歌山大学システム工学部教授) 

参加費 無料

申込先 和歌山大学災害科学教育研究センター
    п@073-457-7558  

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2017/11/22
防災ジオツアー企画WSご案内
12月9日(土曜日) 午前10時〜12:00

場所 和歌山県土砂災害啓発センター研修室

主催 和歌山大学災害科学教育研究センター

講師 本塚智貴(和歌山大学災害科学教育研究センター客員準教授)

内容 これまでの防災ジオツアーから見えて来た課題(約20分)
   防災ジオツアー企画WS 約80分

申込&問合せ先 
   рO73-457-7558 fax073-457-7593
   
   E-mail: bousai@center.wakayama-u.ac.jp

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2017/11/22
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 38
龍神温泉(田辺市龍神村龍神)

紀州徳川藩の別荘地として栄えた場所です。保温性が高く美肌効果が期待できるといわれ、いつの頃からか「日本三大美人の湯」の一つに挙げられています。泉質はナトリウム炭酸水素塩泉で、火山活動で出来た弧状岩脈に沿って熱水が上昇。のんびりゆっくり入浴後はしっとり肌になっています。又、老舗の「上御殿」「下御殿」界隈は、まるで昭和初期にタイムスリップしたような雰囲気が漂っています。 渓流や鳥の声に耳を傾けながら浴衣姿で、そぞろ歩きを楽しんでおられる光景は、実に絵になりますね。

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2017/11/13
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 37
龍神鉱山(田辺市龍神村)

戦前から戦後昭和40年代までの間、全国的にマンガン(人体にも不可欠なミネラルMn)を採掘していた場所の一つです。この鉱山は比較的新しく1939年(昭和14年)に発見されたようです。この鉱山の特徴は、レンズ状や不規則な塊状の鉱体で構成され、その長さは約2qにも及んでいます。マンガンは、鉄の生産時や乾電池の原材料に使用されていたようです。この鉱山の入り口は、場所により縦穴が約50mも続く場所もあったようです。が、既にほとんどの坑道は石積みなどによりふさがれています。 国土の狭い私たちの国は、資源エネルギーの採掘が、緊近の課題として全国的に鉱山採掘奨励されていた時代もあったのですね。

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2017/11/06
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 36
田辺湾(田辺市・白浜町)

面積は17.95 ku黒潮の影響を受け、この湾内には多種多様の生物が生息しています。田辺市域には有名な神島と元島などが。白浜町域には畠島や藤島もあり、紀の松島のようにたくさんの小島も姿を見せています。地域の人々の暮らしにはかけがえのない貴重な湾なのです。 田辺市の斎田崎(天神崎)から白浜町の番所崎を結ぶ湾内の地形は、海側のプレートが陸側のプレートに潜り込む際に生じる地殻変動が過去に何度も繰り返された結果、形成されています。南側の富田川付近が隆起の境界なので、この沿岸は相対的に沈降域となっているようです。、

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2017/10/29
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 35
田川の押分岩(田辺市芳養町)

昨今、有名な熊野古道の中辺路町「滝尻(たきじり)」から「霧の郷 高原(たかはら)」に登る途中、胎内くぐりといわれる箇所がありますが、日本奇岩百景に登録されている「ひき岩群」近くにも、全長20mの”胎内くぐり”の場所があります。ここは、火の神様を祭る「秋葉神社」に通じる参道となっています。両側の大岩は前弧海盆の浅い海で堆積された礫岩層です。両側の岩肌を見比べると、やはり、真っ二つに割れているのが確認できます。

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