田辺ジオパーク研究会ニュース・お知らせ情報

2017/08/27
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 26
熊野(いや)の深層崩壊(田辺市熊野)

2011年9月、紀伊半島各地で4日間連続豪雨によって引き起こされた大規模な深層崩壊は、有名な百間渓谷近くの熊野(いや)地区でも発生。何と!崩れ落ちた山の深さは約50mも。「山も何時かは崩れる」と、特に最近は耳にするけれど、目の前の山がいきなり崩れてくる様を想像すると、記者の書かれたように恐ろしさがこみあげてきます。市内の3ヶ所で8名の尊い命が失われ1名の方が行方不明。近年、荒天時などには早めの避難誘導も放送されるようになってきました。

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2017/08/24
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 25
ひき岩群(田辺市稲成町=いなり)

田辺市街地から車で15〜16分のところに、散策路が整備された標高約100mの丘陵地があります。緩やかで登りやすく、小さな子ども連れのグループにも大人気の場所です。礫岩と砂岩層・泥岩層の地層は南側に傾きケスタ地形呼ばれています。数十分で頂上に到着すると、まるで天を仰ぎ今にも飛び上がりそうなヒキガエルの群れと、眼下の美しい弧を描く田辺湾・南部湾。暫くは時が経つのも忘れるぐらいの絶景です。
2015年8月日本奇岩百景に登録しています。https://www.web-gis.jp/GS_Kigan100/K100-088/Kigan100_088pc.html

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2017/08/13
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 24
原のタービダイト(田辺市原)

海底斜面を流れ下り、海底扇状地といわれる場所でゆっくりと堆積してできたといわれるこの砂岩泥岩互層は、素晴らしく整然と積み重なっています。まるで太さの違う積み木を均等に上下に重ねているようです。田辺市内にもこんな素晴らしい地層があったのです。以前より「前の川」の鮎は特に美味しい!と耳にはしていたが、なるほど!息吹が聞こえる照葉樹林と豊富な水量からは、きっと美味しいコケが育つのだろう。

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2017/08/08
地質遺産の物語 田辺・みなべ編23
乳古良石(=ちごらいし 田辺市本宮町本宮)

熊野川に沿って傍を流れる小さな音無川には「ちごの谷」と呼ばれる谷間があります。ジオ探訪以前から耳にしていた憧れの「ちちさま」は、何度見ても飽きの来ない素晴らしく見事な形を保っています。古来、信仰の対象となっていた事が、江戸時代の「紀伊続風土記」にも「ちごら石」として登場しています。さてさて、更に風化が進んでくるといつかはポロリかもですね。百聞は一見に如かず。本宮大社の近くです。

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2017/08/01
地質遺産の物語 田辺・みなべ編 22
こうもり岩(みなべ町市井川)

砂岩で出来た巨岩は、長い年月の間に風化や崩落が起こり、小学生くらいなら15〜17人は入れそうな洞窟が出来ています。6月ごろにはキクガシラコウモリが子育て真っ最中。現在も居心地が良いのか岩天井には群れをなして休憩中。西側の印南方面から田辺市龍神に向かう東西の尾根筋は三里ヶ峰と呼ばれ、その昔大塔宮が歩いたといわれる古道がひっそりと残っています。又、かつては山側に住んでいた子どもたちの卒業遠足の場所だったようです。

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2017/07/29
地域限定ネイチャーガイド養成講座募集
山岳ガイドを目指している方 

紀伊半島の熊野川水系・古座川水系・日置川水系の水源となっている大塔山系。年間雨量約4000mmとびっくり!。しかも日光が燦燦と降り注ぐ環境なので殆どが照葉樹林といわれています。 先ずは百間山渓谷周辺をフィールドワークしながら山岳ガイドを目指しませんか。

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2017/07/25
「奥野誠 紙の世界」7月21日〜25日(金曜日)
和歌山県田辺市文化協会二十五周年記念事業

奥野誠氏は、平成28年度和歌山県名匠表彰されました。
1984年 龍神国際芸術村アートセンターへ移住。運営に携わりながら紙漉をはじめられ紙漉ワークショップ・展示会を各地で開催されています。2008年から龍神村、山路紙の紙漉工房を開設。地元の小学校卒業証書は奥野氏・佳世氏の手作り紙作品です。 
場所 紀南文化会館展示ホール

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2017/07/24
地質遺産の物語 たなべ・みなべ編 21
元島(田辺市)

ナショナルトラストで有名な天神崎の北北西に、元島神社が祀られている島があります。約50年前に410m程の防波堤ができ陸続きとなっています。磯場は平べったいので女性や子どもたちも磯釣りに興じている姿も多々見かけます。山側には海水面が今よりも上昇していたころに出来たといわれる大きな海食洞もあります。のんびり散歩にもお勧めコースです。

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2017/07/18
地質遺産の物語 たなべ・みなべ編 20
野中の活断層(田辺市中辺路町)

熊野古道の「継桜王子」、平安時代の陰陽師「安倍晴明腰かけ石」伝説や、明治〜昭和初期にかけて異色の画家として人気を博した野長瀬晩花生家も残されている附近に、野中川があります。この川に沿って北東から南西に伸びる活断層が確認されています。この断層の影響で熊野古道の向かい側の4つの山々の尾根が弓なりに曲がっているのが一目瞭然に分かります。

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2017/07/09
ヨドシロヘリハンミョウ
和歌山県天然記念物「ヨドシロヘリハンミョウ」観察会より

大昔から主に瀬戸内海辺りに生息しているようです。特に徳島県吉野川河口からはるばるやってきたと云われるヨドシロヘリハンミョウは、昨年、南紀熊野西エリア内で確認され、県天然記念物に指定されました。国の絶滅危惧2類、県の絶滅危惧1類に分類されている希少価値の高い甲虫です(6月下旬〜8月初旬繁殖期と子育てのようです)。和歌山県内ではここだけに生息しているようです。さてさて、どのようにして遥々やってきたのでしょうか。そういえば氷河期時代ってありましたね。

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