田辺ジオ塾 第15回 白浜の化石(ビカリア等)
2023.05.20
2023 0520(土曜)
第15回ジオ塾 「白浜の化石」というテーマで綛村氏が化石発見の顛末・経緯等を話されました。タイミング良く、紀伊民報2023年5月14日に掲載されました。以下参照。
内容は、:化石が見つかるまでの経緯・経験等
    :コンクリーションとノジュールの違い等
    :化石のありそうな場所の探索 石炭・方解石・ノジュール等がポイント
    :見つかった化石はビカリア Vicarya japonica
Vicaryaは、古代マングローブ湿地に生息しており、日本でもいろいろな場所で発見されている。特に岐阜県瑞浪(みずなみ)市の化石博物館が有名である。
:その他に センニンガイ Telescopium telescopium ツリテラ Turritela
kiiensis





巻き貝ビカリアの化石
県内で半世紀ぶり発見
田辺市新万、学習塾経営の綛村(かせむら) 壮次郎さん (53)は、約1600万年前の湿地に存在していたとみられる絶滅属の巻き貝 「ビカリア」の化石を白浜町の海岸で見つけた。県立自然博物館(海南市)によると、県内で見つかるのは約50年ぶりで2度目。紀伊半島の地層を知る上で貴重という。
化石を見つけた綛村さんは田辺ジオパーク研究会に所属しており南紀熊野ジオパークのガイドでもある。昨秋、化石や地層を調べるために散策していた際に発見した。
「(ビカリアは)殻がもろいので採取は難しいが、周囲にあった岩が雨で削られ、表面に露出していた」と振り返る。化石は2点で、いずれも全長約5センチ。ビカリアは、海水と淡水が混ざる温暖な水域に生息していたと考えられている。 ビカリアの化石は「示準化石」で、化石を含む地層の堆積した時代が推定できる。 約1600万年前の新生代のものという。綛村さんは、同じ場所で別の巻き貝センニンガイの化石1点(全長約7センチ)も見つけた。別種が現生しており、海外のマングローブ湿地に生息する。県立自然博物館によると、県内での発見は約10年ぶりとなる。「周辺の環境から、なんらかの化石があるのではと思っていた。地域の人にも和歌山にあふれる地質資源の価値に気付いてほしい」と話した。見つけた化石は田辺ジオパーク研究会のイベントなどで展示する予定という。



2023.05.20 22:05 | 固定リンク | 研究会活動履歴

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