第12回 中辺路町 果無山脈附近巡検
2016.08.28
第12回 中辺路町 果無山脈褶曲と断層破砕帯等見学会@2016.08.28(Sun)

晴れ 参加人数13名 

<<<行程>>>
<9:25>出発 ・大塔行政局(乗り合わせ)
・R311~中辺路町福定(大銀杏の手前を降り富田川に
沿って坂泰(さかたい)方向に進む
<10:15>到着 ・兵生(ひょうぜい)(民有林道 滝の口支線入り口) 
・「音無川層群・スラスト等=別紙資料」 画像①参照
<10:35>出発 ・「水源の森」看板横を登り太泰(おおたい)谷へ 画像②
・浅い川の中をジャブジャブ渡る(長靴が良い)画像③⑥
・所々の山肌がストライプ模様になっている 画像④
<11:00>到着 ・小滝とその手前から褶曲が背斜・向斜と連続 画像⑤
・海溝域で形成された(巨大な海底扇状地堆積物)
・大縄跳びを回しているような曲線が数か所に集まっている!
・(蛭の画像⑦参照)
<12:10>出発 ・兵生(ひょうぜい)滝の口
<12:15>停止 ・ズレ褶曲(地図では スランプ褶曲箇所)
        見学 画像⑨⑩ 路頭下部、小さく狭く窮屈に
        曲がっている部分
<12:25>到着 ・和歌山森林管理署到着&昼食 画僧⑧と8’参照
・約2万7000年前の姶良火山灰がありました。 画像⑪⑫
<13:15>出発 ・坂泰山(さかたい)~冷水山方面
・富田川川沿い~安堵山の谷を走行
<13:40>到着 ・果無断層破砕帯 画像⑬⑭
・この付近は、逆断層(果無断層)の影響で2000mの差が出来ている模様
・断層破砕帯は、断層境界付近の地層がずりあがる時に、
大きな岩が破壊されるので、周りよりも小さな石がボコボコ現れている
<13:45>到着 ・緑色岩(玄武岩) 画像⑯⑰⑱
・この辺りは活断層で隆起している
<14:25>到着 ・崩壊露頭褶曲(紀伊半島大水害) 画像⑲⑳
・冷水山~東の川迄の間に突如!一瞬にして目が覚めた
<15:00>出発 ・新高尾トンネルに向かう
・「野中の清水」源流は、タイムオーバーの為、次回 残念!
<16:30>到着 ・大塔行政局解散
                   
今回は、紀伊山地の殆どを占める付加体の一つ、「音無川層群」の巡検を計画しました。太泰谷(おおたいたに)の小滝周辺には、重なり合う波のような褶曲。果無山脈沿いでは高さ約30mの巨大なキャンパスに描かれた大褶曲に、参加者から思わず感嘆の声が発せられ、果無断層破砕帯や緑色岩等も確認できました。ルートは、R311を大銀杏で有名な福定の手前を林道に降り、富田川の源流に向かって北上し、太泰山国有林を抜け果無山脈「冷水山(1262m)」南側を東に移動。更に日置川源流(東の川)を南下し、新高尾トンネルを抜けてR311に帰還する右回りルートでした。特に今回の巡検では、中屋先生がいつも繰り返し仰られている「紀伊半島は長きにわたり圧縮されている」という事が実感できた貴重な巡検だったと思います。 この果無山脈を貫く一群の褶曲露頭は、すさみ町「フェニックス褶曲」のように「果無の・・・・」と、ネーミングに熱い議論が交わされているところです。

*最後に今回の巡検ルートを添付しました。福定より富田川を上流に上り
果無山脈を東向きに走行し、冷水山より日置川に沿って南下というルートでした。 













***371号線小松原の「てんぐら橋」の近くにも同じような褶曲路頭が
見られます。

2016.08.28 02:08 | 固定リンク | 研究会活動履歴

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