第2回 音無川層群・牟婁層群不整合~ひき岩群周辺~大坊~秋葉山押分け岩巡検
2015.05.16
第2回 音無川層群・牟婁層群不整合~ひき岩群周辺~大坊~秋葉山押分け岩巡検 

小雨 参加者23名
 <行程>
<10:00> 集合 ふるさと自然公園センター
     音無川層群、牟婁層群、田辺層群について中屋先生レクチャー 
<11:00> 徒歩 ブドウ園登り口入り、牟婁層群と田辺層群朝来層 泥基質角礫岩層
     の露頭見学
<11:45> 徒歩 東登り口経由第一展望塔からから丘陵を眺める
    田辺層群・白浜層砂岩・礫岩層
<12:30> 昼食 車乗合せ
<13:30> 大坊祇園神社から大天井を眺望
     西天井を抜け208号線へ
<14:50> 秋葉山の押分け岩 田辺層群の砂岩・礫岩層境界
<15:40> 解散

午前中の小雨も午後からはすっかり止み、更に足取りも軽く見学会を終了。

<巡検内容・説明>
田辺市稲成町「ひき岩群」は、大きな岩が約2㎞にわたって連なる丘陵地域である。
中には1958年「蟾蜍岩(せんじょいわ)」と呼ばれる岩が和歌山県天然記念物指定
になっている。この一帯は様々な植生に富み、2015年9月に吉野熊野国立公園指定
地域にも拡張され、遠方や近隣の人々の自然散策の場所としてとても親しまれている。
又、2015年8月1日、日本地質学会「日本奇岩百景」にも当会から登録された。
パノラマ展望塔に上ると360°の展望を楽しめ、稜線の北側に急な崖をつくり、
南側がゆるやかな斜面になった非対称の丘陵地形が顕著に確認できる。
理由は、白浜層が南側に30°傾斜し、周辺の泥岩層が浸食され谷を造り、それより
も硬い砂岩層は浸食から取り残されて峰を造っているからである。正(まさ)しく、
ヒキガエルの群れが天を仰ぎ、今にも飛び上がりそうな勢いのある素晴らしい
景勝地になっている。この附近の地層・地質は、紀伊半島南西側を形成する主要な
付加体、音無川層群・牟婁層群及び前弧海盆堆積体“田辺層群”が折り重なり、
約1800万年前の“巨礫の山ミステリー”や、それよりも古い地層との不整合にも
遭遇できる面白いジオサイトである。








































2015.05.16 00:13 | 固定リンク | 研究会活動履歴

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