第18城川(白浜・すさみ町)~天鳥(あまどり)海岸(すさみ町)巡検
2017.09.03
2017 0903 晴天の中、2ヶ月ぶりの田辺ジオパーク研究会の巡検に出発。約23名の参加で、行程は以下の通り。

上富田町役場前(9:00)→生馬
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川原谷(川原谷川・姶良大噴火火山灰観察)
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宇津木(休憩&周辺探訪)
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城集落(城川)W氏による案内:春日神社とW氏私邸にて茶話会
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小附(通称 ‘まだら岩’或いはトラトラ岩を観察)
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大附→小河内→防己→コカシ峠
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→江住→見老津→イノブータン・黒潮牧場道の駅近辺(光る石観察)
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黒崎(褶曲観察)→解散(16:40)

巡検地域は日置川の支流川原谷川と城川で、白浜町とすさみ町にまたがる地域である。その後、すさみ町の天鳥(あまどり)海岸にて光る石(小さな水晶群)と褶曲観察であった。特に有名なのはフエニックス褶曲だが、今回はジオパークガイドS氏のお奨めサイトを探訪することになった。
川原谷では姶良大噴火火山灰の観察をした、大体灰そのものは川面から約25メートル上面の層に散見されるようである。姶良大噴火は約2万7千年前、1年に1ミリ隆起するとして27000ミリ(=25~27メートル)らしい。
宇津木周辺は田辺層群と牟婁層群が混在する場所であるが、それと認められるものは無き模様である。宇津木橋より古座街道宇津木坂の場所を確認した。
城(集落)にてW氏の私邸を訪問。お茶とお菓子をご馳走になった。昔の古座街道の往来様子等の話を伺うことができた。
小附近辺にて熱水変質によりできたストライプ模様の砂岩泥岩互層の川床を観察。いつもは水量が多いが、今回は少なく模様を十分に楽しむことができ、めいめいが、自然の造形を満喫しながら昼食を楽しむことができた。その後、紅藻類による紅色模様のある岩体を十分観察し、江住に向かった。
光る石観察では、小粒な水晶がちりばめられた多数の岩体や、小さな水晶クラスターを観察することができた。これは熱水変質の作用があったということであり、弧状岩脈の影響であろう。バックグラウンドのトピックとして沖合にある火山性溶岩体の説明がなされた。
いよいよ最後の巡検内容として、褶曲サイトの探訪を黒崎という小半島で行い、10メートルくらいの高さのコル状の丘を越えて司の形をした、褶曲を観察、堪能することができ、満足して帰途についた。
今回は、南紀熊野ジオパークエリアの南西部分を主に牟婁層群の巡検であったが、山、川、海と自然変化に富み、里では地域の方の協力もあり、人の強さも大いに感じた巡検であった。

















































































































2017.09.03 11:30 | 固定リンク | 研究会活動履歴

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