田辺ジオパーク研究会四周年(第五回)記念講演会
2019.03.10
3月10日(日)は田辺ジオパーク研究会(四周年)第五回記念講演会、2018年12月第25回巡検でお世話になりました児玉敏孝先生のご講演をいただきました。

T会長の挨拶に始まり、H氏によりこの1年間の活動内容を時系列に写真中心に紹介されました。

今回のテーマは「南海トラフ巨大地震をもっとよく知ろう-地震動と津波だけでない巨大複合災害の広域で異なる危険に備える」でした。

メッセージ:「どのような地震が起き、自分が住んでいる地域はどんな被害を受ける可能性があるかを知ることが備えの一歩」であり、2018 年は草津本白根山噴火・大阪府北部地震・西日本豪雨・猛暑・猛烈台風連続パンチに北海道胆振地震と、大地の変動と温暖化による異常気象が相次ぎ、災害対策の節目を迎えた年でした。
ここ数年、国や自治体から自然災害の新想定や用語が次々と発表され、その情報量に戸惑い翻弄される。そんな中、南海トラフ巨大地震の再来確率も次第に高くなってきた。長生きしたいが楽ではないか・・・。」

最近は地球上の環境が、気温を含め変化しているのは誰もが感じていることだと思います、今回のテーマにおいての前段のポイントをわかりやすく順番に解説されています。
・どんなところに住んでいるか/住んでいますか。
・災害に対する脆弱性が大きくなってきている。国土の脆弱性/都市の脆弱性/人の脆弱性
・新しいステージを植えつける。->行政に頼ることなく、自分で守り、判断する
・最近の2冊の本の紹介      *日本列島砂山論 *大地動乱の時代
・関心度の遷移が顕著である
・西日本豪雨時の逃げ遅れの原因
・和歌山県で起こっている地震->頻繁に小さな地震は起こっている 
 *北部 比較的浅い 小 地震が多い *南部 深さ2-30キロの小地震が多い ただ、南海東南海地震は歴史的にM8クラスの巨大地震である
・南海トラフ地震の歴史->684年の白鳳地震以来の記録 2012年に新想定震源域をベースに紹介
・「南海トラフ巨大地震に備える」で先ず、今回は「知る」の部分をわかりやすく解説されました。
●知る----------->今回のテーマ
 ●南海トラフ巨大地震を知る(本当に起こるのか)
 ●住んでいる地域の特徴(地形や地質)を知る
 ●何が起こるかを知る
●備える
 ●備蓄する(食品,水,生活必需品 等)
 ●耐震補強する(家屋,ブロック,家具の転倒防止など)
 ●シュミレーションする,避難訓練する
 ●保険を見直す(火災・災害)。できれば地震保険も検討
●生き抜く
 ●巨大地震が発生すれば複合災害となる
   強震動->倒壊,火災,液状化、斜面崩壊の中を津波が襲う
 ●避難生活(数日-数ヶ月、あるいは数年?)
 ●M7クラス余震,ライフライン切断の長期化、土砂災害の危機
 ●混乱の中、怒染症拡大・デマや詐欺・体調悪化
●再建する
 ●どこに・どう暮らしていく
 ●生活再建の資金は?
 ●地域の再建・新しいコミュニティの再建

*ここからは配布された資料です。












1.なぜかフェニックス褶曲が?

2.T会長のご挨拶

3.H氏 事務局より活動内容の紹介

4.児玉氏の講演開始

5.講演中の様子

6.丸政にてお疲れ会

7.毎日新聞と紀伊民報に掲載

2019.03.10 12:22 | 固定リンク | 研究会活動履歴

- CafeNote -