第23回 フェニックス褶曲~多世代交流施設~白浜町市江崎泥ダイアピル
2018.09.22
9月22日(土)天気 曇りのち晴れ
第23回フェニックス褶曲→すさみ町多世代交流施設→市江崎泥ダイアピル
参加者 19名

フェニックス褶曲は引き潮の時刻にあわせ9時過ぎから11時前まで。
各自自由にフェニックス褶曲を観察。今回初めて参加される方もあり、会員それぞれが個人的に付加体について、褶曲の規模、構造、砂岩の岩脈など知識を交換し、相互に学習する機会となった。西エリアジオパークガイドの新谷氏から説明があった

帰りに海岸に漂着した各種ゴミを拾い、国道にでるまでの道の空き缶、ペットボトルの空などのゴミを回収。大小さまざまな発砲スチロールの破片。ペットボトルなどプラスチック製品が多く落ちており、海洋汚染が課題となっている現実を垣間見た。大物は直径60センチほどもありそうなブイ。メンバーが持参していたロープをブイの取手にくくりつけ持ちやすくし回収。「ハングル文字が書いてあったでぇ~」とか漂流物もグローバルだ。
回収したゴミを軽トラに積んですさみ町役場に搬入し、11時30分ころより、13時まで多世代交流施設にて昼休憩(ランチ)。

休憩後、市江崎に向かう。市江崎では田辺層群下層部の泥岩が上部の地層に泥ダイアピルや砂岩・泥岩岩脈として貫入している様子が観察できる。
13時30分ころより、漁港から波打ち際沿いに徒歩で移動。旅館(市江崎荘)脇の道をのぼり、少し下ると、太平洋を一望できる高台に出る。下見の際に目印を付けた場所から岩を下り泥ダイアピルのある磯に到着。雨が降って岩が濡れた状態の時は見学を見合わせたほうが安全。

磯に下り、高台からみえた円形の茶色の岩を観察するとどうも砂岩っぽく見えた。
これがジオパークガイドのテキストに載っていた「石英質砂岩からなる小規模な円筒形の貫入岩」のようだ。このサイトの泥ダイアピル岩体は流動化した泥岩層の流動速度の違いから周辺部に含礫泥岩、中心部に含礫泥岩質砂岩が存在する構造となっている。振り向くと岩脈が空にむかってのびている崖がみえる。岩脈好きにオススメのジオサイトです。

漁港へ帰る途中お祭り準備中の若い男女のグループに出会う。横笛をふきながら歩いている若い女性たち。「夢みているみたいな時間やなぁ~」と感想がもれた。
青く澄んだ空を見上げ、ジオパーク研究会の観察会は大人が「夢をみる時間」かもしれない。
                                     (文責M氏)


1.今回のルート

2.フェニックス褶曲はR42沿いから降ります 

3.5分程度 雑木の中を歩きます。

4.磯場に降り立つまでは細くて急な斜面 ウバメガシの落ち葉で滑りやすい

5.この日の干潮は10:35 高波ありでした

6.画像中央左側に今年3月1日に押し船が座礁し重油が流れた

7.2番目のビュースポット(最初のなるい崖を降りて)

8.♪バラバラのポーズもフェニックス褶曲らしい

9.この日渡れなかったので ソファー岩ポーズも

10.首が痛くなるほど見上げてしまいます

11.どちらが上だ下だ。。

12.ちょっと一段落

13.S氏による模式模型による褶曲活動の説明です

14.帰り道はごみ収集・成果物です

15.市江崎に来ました・田辺層群です

16.見晴らし良し

17.ダイアピルを見下ろしています

18.同じく

19.ダイアピルの場所に下りてきています

20.不思議な貫入岩脈です

21.縦横無尽に砂岩脈が

22.どこにでもある海と陸の境界線ですが・・

23.周囲の岩脈と比べれば一段と太い

24.どれどれ・・不思議な表情

25.泥岩を割り込んできている

26.足元の岩から離れない 談義中

27.ならば、ついでに記念写真を

28.それぞれハートマークのつもりです

29.これこれ 勝手に名付けて「いちえ(市江)ラブ」

30.洞窟 アフター(鳥毛の洞窟に比べて)

31.落としたスマホを奇跡的に見つけて下さったみなさま

32.今回の現場ですが まだまだ南側にも見どころが!
2018.09.22 22:29 | 固定リンク | 研究会活動履歴

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