田ジ研自主研修 小々森褶曲・桑ノ木の滝
2020.04.04
2020.0404 田ジ研自主研修 小々森褶曲・桑ノ木の滝

うす曇でしたが、精鋭4人が滝尻に集合。2台の車にて自主研修巡検でした。
小々森褶曲と平治の滝訪問を企画しましたが、平治川(曲川)の通行止めのために、南紀熊野ジオパークサイトのひとつである桑ノ木の滝を訪問することにしました。
小々森集落はR311沿いにあり、地質は音無川層群(羽六累層下部層)で部分的に熊野酸性岩類の石英斑岩の岩脈があるようです。 田ジ研では、音無川層群を巡検で何回か訪問しています。
2016.08.28 第12回 中辺路町 果無山脈附近巡検
2016.11.05 第14回 本宮町備崎・黒尊佛・敷屋・篠尾川周辺巡検 
2017.12.23 第20回 印南漁港~畑野崎一周~美浜町・煙樹ヶ浜~三尾海岸~西山管制塔
この中で、果無山脈附近・篠尾川周辺・畑野崎では小々森褶曲と類似の褶曲を見てきました。
同じように、生痕化石が散見され、少し上流に、火成岩の岩体が川中に転がっています。石英斑岩のようです。桧葉(ひば)集落前の橋下にも石英斑岩の岩体がありますが、どこからか転がってきたものと思われます。四村川の河床は褶曲岩体が川の作用により開削された状況です。桑ノ木の滝では一連の柱状節理を楽しむことができました。今回は植物のスペシャリストが同行していたので、いくつかの面白い植物を紹介していただきました。
ヤブミョウガ・ハンカイソウ・ムロウテンナンショウ・リョウメンシダ・・・

*******行程*******
09:00 滝尻集合
09:50 小々森褶曲 現地
11:30 桧葉(ひば)集落  
12:10 道の駅 熊野川にて昼食
13:10 桑ノ木の滝 遊歩道入り口
13:30 桑ノ木の滝
16:00 滝尻帰着

1.四村川の川底は まるで昔の洗濯板のようです

2.右側が持ち上がっているのか 左側が沈んでいるのか・・・

3.転石も多いなァー

4.歩いて対岸に渡れる日もあるらしい♪

5.川の流れは結構速ー! 胴長靴正解

6.贅沢な自主研修会だ!今回も川山海のスペシャリストが♪

7.200円のスケールは大活躍(笑)

8.生痕化石のたまり場 この主にとってはさぞかし居心地がよかった場所なんですね

9.川は澄みきってきれいだー すばしっこい魚はアマゴかな?

10.どれくらいの月日で積もったんだろうね 

11.プレートに押されてのし上げられ、切られて折れてずれ込みやんちゃな模様

12.上部にS字形の褶曲もあった! ・・・私たちは地球上で生かされています

13.お!共役褶曲!? 音無川付加体の特徴的な屈曲構造が現れている

14.参照→https://www.jstage.jst.go.jp/article/
agcjchikyukagaku/60/2/60_KJ00004329816/_article/-char/ja/

15.何時間でもこの場所で過ごせそうな落武者的精鋭たち(笑)

16.ところどころに黄鉄鉱もあり

17.何故か満員電車が急ブレーキをかけた時の人が前に押される様が浮かぶ;

18.命名 逆くのいち褶曲

19.海は海の良さ 川は川の良さ 山は山の良さ 地球って有難い♪

20.熊野川に流れる四村川 上流には大正4年発電開始された四村川発電所があります

21.ざっと見渡しただけでもあっちこっちには小さなひび割れ筋が.
これは右岸の山肌を見上げています。

22.いいね!いいね!この透明感 夏場に又来よう!

23.水遊びが出来そうな場所(^.^)  

24.水の流れに削られていく過程

25.四村川上流に向かって歩く 下流よりも積もった時の様子が確認できた

26.お!火成岩の上でサミット会議!? 鉄分のある石英斑岩の模様

27.このあたりでは厚め&ゆるカーブの砂岩発見 篠尾川にもあるような砂岩

28.新型コロナウィルス騒ぎが発生する以前は、外国人の利用者が多かったバス停
  ほぜ と読むらしい

29.河床の中ほどに断層が見える 

30.R311沿いの桧葉バス停 日当たりの良い集落は河岸段丘地形

31.火成岩らしきものがあります

32.ごろごろ転がっています 崩落して落ちてきたものらしい

33.ここから新宮・熊野川川口まで川舟の熊野古道

34.南紀熊野ジオパーク看板 附近の見所が紹介されています  

35.桑ノ木の滝遊歩道入り口付近にある神社・柱状節理がご神体

36.はんかい草の幼い草・紀元前2世紀、漢の時代の高祖・劉邦(りゅうほう)」に仕えた有 名な武将”樊噲(はんかい)より

37.これはまむし草の仲間・ムロウテンナンショウ

38.ヤブミョウガの実らしい

39.桑ノ木の滝・フォールラインは柱状節理の崩落壁

40.夏は涼みの場所ですね

41.柱状節理の壁・滝が後退していった跡

42.

43.両面シダらしい

44.地衣類ウメノキゴケ・青い紙のようです

45.赤木川の相須神丸(あいすかんまる)高倉神社に寄ってみました・無社殿神社

46.椋呂(むくろ)の不整合・上は大峰酸性岩体・下は熊野層群

47.今回は黄色の丸の部分の訪問(R311 西から大瀬トンネル・武住(ぶじゅう)トンネル
 を過ぎたあたり)
2020.04.04 22:42 | 固定リンク | 研究会活動履歴

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